GBRとスプリットクレフトの大きな違いは、GBR法は骨量が足りない場合に用いられる手法で、スプリットクレフトは骨の厚みが足りない場合に用いられる手法であると考えられています。GBRとスプリットクレフトのどちらがいいかという点についてはそれぞれの患者の顎骨の状態によるといえます。
スプリットクレフトは顎骨の厚みが足りない時に、患者さん自身の骨を半分にして、その中にインプラントを埋入させて行う特殊な手術です。上顎前歯の歯槽骨が4mmない場合にインプラントを行うために選択される手術で、極端に薄くなった骨を半分に分割して、その隙間にインプラント体を挿入します。非常に割れやすいため、歯槽骨を破折しないように充分な注意しながら処置しなければならない高度な技術力が必要とされる治療です。骨でインプラントを両側から包み込むことによって、骨再生後に歯槽骨に厚みが確保されます。
また、GBR法は新生骨を造成していくための手法です。患者の骨と人工の骨補填剤を混ぜたものを特殊な膜で覆うことで、骨造成を図っていきます。数カ月後には骨芽細胞が集合して、新たな骨形成が行われています。そこで、新たな形成骨にインプラントの土台を埋め込むことでインプラント体を固定させる方法として適用されています。
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